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[展示] 夏の邸宅

舟越桂『夏の邸宅』展を見に
雨の中、目黒は庭園美術館に。

舟越さんの木彫の人物はどれもすごくきれいで
それでいてどこか怖いような感じがする。

正直に言ってしまうと何だかよく分からない。
それぞれの作品がどうしてそうなるのかが。
作った本人にだって分からないのかもしれない。

でもきっとすぐ分かるものなら作る必要も見る必要もないんです。

何だかよく分からないものをよく分からないものとして受け入れる。
それが保留の力。知的持久力。

最近思うのは
表現したい事が先にあって作品を作るのではないという事。
作ったモノ、作る過程、他人の評価、を通じて
自分が何を表現したかったのか、あるいは
意図せずに何を表現してしまったのかを事後的に知る、
というのが作る事の本質な気がする。

卑近な話だけれど
「好みの異性のタイプ」もそれに近い。
過去に好きになった人、付き合ってきた人を振り返ってみて
初めてその見た目や性格の傾向が分かるに過ぎない。

「好みのタイプ」という枠を設定してそれに会わせて
人を好きになったり付き合ったりする事が本末転倒なのは
多くの人が感覚的に知っているんじゃないかな。
でも作る事となると案外気付けない。

人を好きになった経験がなければ好みのタイプが分からないわけで。
同じく、作った経験がなければ表現したい事もわからない。
とにかく理由とか理屈は抜きで作ればいい。

と、自分に言い聞かせるこのごろ。



ともあれ雨の庭園美術館はこのうえなくセンチメンタルで
それだけでも脚をはこんだ甲斐があったな。
ここ一週間が嘘みたいに秋になってしまったかのような涼しさです。

いつの頃からか雨が好きになったなぁ。

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