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翻訳という贈与

紙の構造設計は特殊な専門分野だけれど、専門家以外が見ても魅力を感じる紙の構造体はたくさんある。

ただし、その魅力が具体的でない。どうしてそれが面白いのかを普通の人は分からないまま記憶から消えてしまう。

それを分かりやすく翻訳するのがおそらく自分の役割なのだろうと思う。構造にしかるべき役割と美しい姿を与えて、誰かの手もとに、あるいは記憶に残しておきたい。

「紙の構造の翻訳」は自分が社会に対してできる大事な贈与だろうと思う。贈与は誰かから求められてやる事ではない。何故だか理由は分からないけど自分にとっては大事だと感じてやる。

専門家はどうしても「そんなの金にならない」と言いたがる。自分も専門家の端くれだからよく分かる。専門家はそれで飯を食っているから金になる事を優先させてしまう。人より多く知っている事から利益を得ようとしてしまう。

専門家の重要な役割のひとつが翻訳という贈与だ、という考え方をここに残しておきたい。
専門家の立場に安住してしまいそうな自分のために。辿り着く事のできない、目指し続けるべきゴールとして。

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